「中卒は良くないイメージがある」と漠然と思っている人は多いかもしれません。それを具体的いうと、どのようなところにデメリットがあるのでしょうか。特に多いと考えられるのは、就職で不利なことや世間からのイメージの部分で良くない影響があるということです。
ただ、中卒にも少しばかりのメリットがあります。とにかく年齢が若くて早いうちから社会に出て経験を積めるという点です。
これから、中卒のまま社会に出ようと思っている人や高校を中退してしまって将来に悩んでいる人は、中卒のメリットもデメリットも知った上で自分が今後どうするかを考えていきましょう。
そもそもどこまでが中卒になるのか
まず、中学校を卒業後に高校に進学しなかった場合だけでなく、高校に進学したけれど中退してしまった場合も最終学歴は「中卒」ということになります。
高校中退者が履歴書に高校名を書いたとしても「卒業」とは書けないため、結局中卒の扱いになってしまうということを案外知らない人もいるので注意して下さい。
とにかく、高校を中退してしまってもその後に通信制高校に進学したり、高卒認定試験を受けたりしない限りは「中卒」となってしまうので、さまざまな可能性を広げるためにもこれらにチャレンジすることをおすすめします。
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中卒のメリットについて
中卒のメリットとしてなにより大きいのが、同年齢の多くの人よりも3年以上早く社会に出ることができるという点です。つまり、高卒や大卒の社員に比べて早く「ベテラン」になることができます。そのため、後から入社してきた自分より高学歴な社員でも形上は皆「後輩」にあたります。職人的な職業など、とにかく若いうちからたくさん経験を積むことが必要になる職では中卒がメリットになり得ます。
また、スポーツ選手や芸能人などでは体力や見た目などの問題で若いうちにしかできない仕事もあります。そのような場合には、若いということが大きなアドバンテージになり、中卒であることが必ずしも悪いこととは言えないでしょう。実際に多くの有名人が中卒でも活躍しているのも事実です。
そして、中卒であっても英語力が飛び抜けて高い場合にはグローバルに活躍することができます。欧米などの海外に行ってしまえば、中卒であることが日本のように問題視されないことも多いのです。
その他、独立や起業をするという方法です。あまり多くはありませんが実際にそれで成功している人もいます。
このように、飛び抜けた能力や個性がある場合には中卒でもむしろ上手く活躍することができます。
中卒のデメリットのついて
まだまだ日本は学歴社会の部分があるため、中卒だというだけで就職の幅が狭くなってしまいます。
全体の求人から見ても、中卒を対象とした求人の数自体が少ないため、選ぶことができなかったり、求人があっても給与や勤務時間、休日などの待遇が悪い場合がほとんどです。また、仕事内容が肉体労働のものや、労働環境が良くないもの、単純作業など一時的には良いものの長く働くには難しい職種が多いといった特徴もあります。
雇用形態においても非正規雇用(アルバイト、パート、派遣社員、契約社員など)が多く、正規雇用(正社員)として最初から雇用されるのはなかなか厳しいといわざるを得ません。もちろん、その会社の方針や個々の実力によって、非正規雇用で採用されても数年後に正社員になれる(正社員登用)という場合もあります。ただ、実力があってもずっと非正規雇用という場合もあるのでそこでの運も必要となります。
そして、就職後にも昇進などの制限がつく場合があったり、仕事でキャリアアップしていくのに必要な資格の受験資格自体が中卒ではダメということもあります。その場合にはキャリアアップが難しく、生涯を通してあまり賃金が上がらず、生涯賃金(生涯を通して一人の人が得る収入のこと)が高卒や大卒の人に比べて差がでてくるというのも現実です。
その他、中卒に対する世間のイメージが良くない部分もあって、恋愛や結婚においても不利になることも少なくありません。日本では、この時代になっても未だに男性が一家の大黒柱として収入を得るという考え方を持っている人がいます。それが正しいか正しくないかはおいといて、そのような見方をする人がいるというのは残念ながら事実です。その場合、相手の親や友人などから「本当に中卒の相手で大丈夫なのか」と不安視されてしまうことになります。
もちろん、そのことを気にしない人であれば良いのですが、結婚を反対されたりしたくないという人にとっては厳しい問題になるかもしれません。
中卒のメリット・デメリットについてのまとめ
このように、中卒には多くのデメリットがあるのが現実です。飛び抜けた能力や個性があれば中卒でもほとんど問題ないものの大多数の方はそういった能力がないのが普通だと思います。これまでの内容を簡単にまとめると下記のようになります。
◯中卒のメリット◯
- 早く社会に出ることができる
- 経験を多く積むことができる
- 特殊な職業では若いことがアドバンテージになったりもする
●中卒のデメリット●
- 就職に不利なことが多い
- 条件や待遇、仕事内容に不利なことが多い
- 昇進に制限がつくことがある
- 恋愛や結婚においてのイメージが悪いことがある
また、高校や大学では世の中で生きて行くために必要なことを様々な科目・分野の視点から学習することができます。そのため、高校や大学に行かないことによってこれらの知識が少ないということで、視野が狭く、見える世界が狭まってしまうという問題もあります。つまり、「教養が少ない」ということです。
あくまでこれらは可能性であって、人によって違いがでてきます。その中でも、中卒のメリットとデメリットを両方知った上で、自分は「中卒のままでいいのか」「高卒以上を目指した方がいいのか」を選択して自分の将来を考えていきましょう。
もし、高卒以上を目指すことを考えるなら「通信制高校」や「高卒認定試験」をおすすめします。年齢を気にすることなく始めることが出来ますし、アルバイトなどで働きながらでもチャレンジしやすいのが大きな魅力です。気になる方はぜひキャリアアップのためにチャレンジして下さいね。
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一概に通信制高校といっても、プログラミングを学べたり、美容について学べたり、進学を考え大学受験対策に力を入れていたりと学校によって特徴はさまざまです。自分の将来の目標等を明確にしていくためにも、できるだけ多くの学校を目にしておくことが重要となります。
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