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自分の子がひきこもりになった場合の親の気持ちとは?

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現在では、推計54万人の人がひきこもり状態にあるとされています。ひきこもりになった本人は、さまざまな要因からそういった状態になっているわけですが、彼らの「親(保護者)の気持ち」とはどのようなものなのでしょうか。

ほとんどの方がマイナスの感情を抱いているであろうことは簡単に想像ができますが、具体的には「不安」「いらだち」「自責の念」などのどうにもならない感情を抱えているものです。

下記では、ひきこもりの子を持つ親にスポットをあて、その気持ちを具体的に紹介していきます。

 

もくじ

 

「不安」と思う気持ち

親が思う不安な気持ちにはさまざまな思いがあります。自分の子どもに対することなので不安になることは親としてごく自然なことです。特に多くの親が感じやすい不安には下記のようなものです。

 

漠然とした不安

「親」という立場であれば、純粋にひきこもっている本人の体調や思いを心配するのは当然のことですが、「この子は本当に大丈夫なのだろうか」という漠然とした不安に襲われている人が多くいます。

 

将来に対する不安

「いつまでこの状況が続くのだろうか」という先の見えない気が遠くなるような思いや、今学校に通ったり働いたりしていない状況で、「この先自立していくための能力が身に付くのだろうか」、「このまま働きもしないで経済的にどうなるのだろうか」などの将来に対する不安を持っています。

また、親は子どもよりも先に亡くなるのが一般的なので、「自分がいなくなっても一人で最低限やっていけるかどうか」ということが親としては一番不安であるといっても過言ではありません。

 

さらに悪い状況になるのではないかという不安

ひきこもりが長く続いていけば、精神的な病気にかかったり、運動などをしないことで生活習慣病になることがあります。そういった心身の故障が親としての新たな不安要素にもなるのです。

 

実際に起きている困りごとに対する不安

自分の子がひきこもりになったことによって、親戚や周囲から親自身が良くない目で見られたり、働き手がなく生活費だけを消費する生活で経済的に困窮するといった不安もでてきます。

特に、下の子に兄弟姉妹がいる場合には「お兄ちゃんやお姉ちゃんが見本にならない」ということで悪影響を及ぼすなどの状態になっていることも少なくありません。これらの問題に関しても不安や悲しみ、心配は尽きないものです。

 

 

「いらだち」を感じてしまう気持ち

いくら親であっても、人間であることには変わりありません。そのため、自分の思い通りにならないことでいらだつ思いを持つこともあります。そういう「いらだち」には下記のような感情があります。

 

なぜ

自分が学校社会などのレールから外れたことのない親にとっては、自分の子が「どうしてひきこもっているのか」と理解できないことが多いものです。「なぜひきこもって出てこないのか」、勉強や仕事が嫌だとしても、遊びに行こうと声をかけても出てこないことには全く理解不能と苛立ってしまう気持ちもあると思います。

また、ひきこもりという言葉はニュースなどで聞いたことがあっても、「なぜうちの子が?」という「なぜ」も多く聞かれます。「そんな子ではないと思っていたのに…」「昔は活発だったのに…」などと過去を思い出しては悲嘆に暮れる親も多くいます。

 

甘えではないのか

ひきこもりはただ本人が甘えているだけで、「少し気合いをいれれば出て来れる」「学校へも行ける」「仕事もできる」と思っている人もいます。その場合、「根性なし!」などと子どもを叱ってしまいたい気持ちもあると思います。それでも出てこなくてさらにいらだちを募らせてしまうこともあるでしょう。

 

この子のせいで…

子どもがひきこもりのせいで、「自分がやりたいことが存分にできない」と、ついついそんな思いを持ってしまう人もいます。また、家族みんなで外出したり、レジャーを楽しむというのが夢だったのにと、それが叶わないことにストレスを感じたりもします。

 

周囲の目

親戚や近所の人などからの目は、ひきこもっている本人よりも家族が辛く感じていることが多いようです。ひどい場合だと悪口を言われたり、町内ではぶかれるなどのことも起こっており、そのことで親は特に辛い思いをしてしまいます。

 

 

自分のせいなのではないかという「自責の念」

親は、我が子がひきこもりになってしまったのは「自分のせいなのではないか」と思い悩むことがあります。「子育てのしかたが悪かったのか」「しつけができていなかったのか」などと、過去の行動を思い出して「あれがよくなかったのか?」などと原因探しをしたりします。

親は、その時その時で常に全力で子どもに愛情を持って接していれば、どんな子育てのやり方をしても決して間違いというものはありません。また、親のせいだけでひきこもりになるということはありえません。

ただ、どんな状況であっても自分を責めてしまうことが親には多いのです。

 

 

自分の子がひきこもりになった場合の親の気持ちとは?のまとめ

このように、親としては

  • 不安
  • いらだち
  • 自責の念

などを抱いていることが多いのです。もちろん実際は、このように明確に感情を分けられるものではなく、さまざまな思いが複雑に絡み合うことになります。そんな時には、ひきこもりの本人に対するケアだけでなく、親においても心のケアが必要になる場合もあります。

そして、ひきこもりになる理由には、もともとの素質や環境、学校での出来事など、さまざまな出来事が複雑にからみあっている場合が多いです。

 

この記事では、親である以上このような気持ちを持つことは普通であることを感じてもらえればと思います。そして、下記記事では「不登校やひきこもりの子に対する親の接し方について」書いていますので、ぜひ合わせてご覧下さい。

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